渡辺温「若き兵士」
あらすじ…若い兵士が起き出して演習場へ向かう。
兵士たちが徒歩で移動中に「遠い空で銃声が響く」(P333)とあることから、別の部隊が既に演習場に到着して演習を始めていることがわかります。
だとすると、「若者たちの血は猛烈な勢を以て嵐の如く五体をかけめぐり初める」(P333)というのは、「他の部隊にゃ負けちゃいられねえ!」といった類の競争心にかきたてられたのでしょう。
【参考文献】
渡辺温『渡辺温全集 アンドロギュノスの裔』創元社
« 渡辺温「ああ華族様だよと私は嘘を吐くのであった」 | トップページ | 渡辺温「鏡」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 樋口一葉「この子」(2023.05.16)
- 樋口一葉「わかれ道」(2023.05.15)
- 樋口一葉「うつせみ」(2023.05.14)
- 樋口一葉「ゆく雲」(2023.05.13)
- 樋口一葉「大つごもり」(2023.05.12)
コメント