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オースチン・フリーマン「青いスパンコール」

あらすじ…汽車の一室で若い女性が死んでいるのが発見される。彼女の死の直前まで会っていた男が逮捕されるが、彼の無実を信じる兄がソーンダイク博士に事件の解明を依頼する。

 私にとっては初のソーンダイク体験です。よって、事件よりもソーンダイクに重点を置いて書き進めてみることにします。
 冒頭の解説文で「シャーロック・ホームズ最大のライバルとも称されるソーンダイク博士」(P7)とありますが、その割には現代での知名度は今一つです。又、ホームズやポワロ、明智小五郎などに較べると地味な印象を受けます(あいつらのキャラが立ちすぎているだけなのかもしれませんが)。
 それから、今作を読んだ限りでは、ソーンダイク博士は科学的な観察を一つ一つ積み上げて推理するスタイルのようです。これは着実であると同時に突飛さに欠けるので、先述の地味という印象を与えてしまうのでしょう。

【参考文献】
有栖川有栖『有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー』角川書店

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