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渡辺温「鏡」

あらすじ…青年が外出しようとして、姿見を見ながらシルクハットをかぶろうとすると、鏡の中の自分は帽子をかぶろうとせずにニヤニヤしている。そして、鏡の中の自分は勝手に動き、踊り出し、服を脱ぐ。青年は絶望してピストル自殺する。

 合理的に解釈するならば、疲れていたか変なクスリをやっていたかして幻覚を見たんでしょう。
 もし疲れているならば、外出は中止して静養することをおすすめします。どこへ出かけるのか知りませんが、シルクハットをかぶって行くところとなると、ある程度の格式を求められる場所だと思われます。でも、そんなところへ行っても余計に疲れるだけですぜ。

【参考文献】
渡辺温『渡辺温全集 アンドロギュノスの裔』創元社

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