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瀬戸内寂聴「妲妃のお百」

 瀬戸内寂聴が妲妃のお百を描いてみた作品。ただし、物語はお百が那珂采女に従って佐竹領久保田へ行く前、箱屋の茂助を殺したところで終えてしまい、後は大急ぎで巻きに入っています。
 物語が佳境に入る前に打ち切ってしまったのは、作者(瀬戸内寂聴)が「とうとうお百に人を殺させてしまった」(P243)ために心が折れた(これ以上書く気になれなくなった)からでしょうか。

 それはさておき、お百は今の言葉で言うなら肉食系女子。どうやら性欲も人一倍強い。

【参考文献】
新潮社編『歴史小説の世紀 地の巻』新潮社

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