中野京子『危険な世界史 運命の女篇』角川書店
二章立てで、第一章がP9~P48、第二章がP49~P204と、第二章が大きな比重を占めているという歪な構成になっています。
で、その第二章は「映画が語る世界史」と題して、歴史劇の映画を題材にしてその近辺の歴史を述べています。
例えばP62「全世界に見つめられながら 一七七二年」ではソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』が登場。私もこの映画を観てレビューを書きましたっけ。
それから、P132「豚肉を食べなかったばかりに…… 一七九二年」では『宮廷画家ゴヤは見た』を取り上げています。私はあの映画とはフィーリングが合わなかったのでレビューらしいレビューは書けなかったのですが、本書では「イネス役のナタリー・ポートマンには、まさに度肝を抜かれる」(P134)と、彼女の熱演を高く評価しています。ああ、なるほど、そういえば長きに渡る監禁で口が曲がってしまったところなど凄味がありましたな。
【関連記事】
・宮廷画家ゴヤは見た
・マリー・アントワネット
【参考文献】
中野京子『危険な世界史 運命の女篇』角川書店
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