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森鴎外「流行」

あらすじ…とある紳士と会う夢を見る。その人物が使用したものは流行するという。

 夢オチ特定余裕でした。江戸川乱歩「火星の運河」ほど浮世離れしていませんが、それでも非現実感が冒頭から漂っています。
 それはさておき、この夢の中では流行の擬人化が登場し、使用人を毎日変えたり芸者が10人もやって来て給仕をしたりなど、流行の移り変わりの激しさを皮肉っているようです。
 もしもこの紳士が現在も生きているのだとしたら、今ごろはファストファッションに身を包み、モバゲー(モバイルゲーム)でもやっているんでしょうかねえ。「新しいアプリを次から次へとやらないといけないから、一々ルールを覚えるのが大変だよ」なんてぼやいたりして。

【参考文献】
森鴎外『灰燼/かのように 森鴎外全集3』筑摩書房

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