無料ブログはココログ

« メディア総合研究所編『放送中止事件50年――テレビは何を伝えることを拒んだか』花伝社 | トップページ | 堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』東京書籍 »

ウィリアム・サンソム「届かない花束」

あらすじ…シールという男が、,庭の花を摘んで向かいのフラットに住むミス・Dに届けようと思い立つが、途中で思いとどまる。

 「シールはミス・Dに愛情などいだいていたわけではない」(P130)のに、どうして花束を贈ろうとしたのかというと、「たまたま」(P130)だそうで、要するに誰でもよかったわけですな。
 誰かとこの喜びを分かち合いたい。わっほう。そんな感じだったんじゃないかと想像します。
 でも、シールはそのまま突っ走ったりはせずに途中で我に返り、花束を贈るのを思いとどまります。たしかに、たいして親しくもない男からいきなり、「安っぽい花ばかり」(P131)の花束を贈られて、しかもなぜ自分なのかというと「たまたま」と来た日には女の方も困惑するでしょうな。

【参考文献】
小野寺健編訳『20世紀イギリス短編選(上)』岩波書店

« メディア総合研究所編『放送中止事件50年――テレビは何を伝えることを拒んだか』花伝社 | トップページ | 堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』東京書籍 »

書評(小説)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/277935/44676980

この記事へのトラックバック一覧です: ウィリアム・サンソム「届かない花束」:

« メディア総合研究所編『放送中止事件50年――テレビは何を伝えることを拒んだか』花伝社 | トップページ | 堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』東京書籍 »

最近のトラックバック

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31