メディア総合研究所編『放送中止事件50年――テレビは何を伝えることを拒んだか』花伝社
1953年から2005年まで、テレビが放送内容を一部カットしたり放送を中止したり番組そのものを打ち切りにしたりといった数々の「事件」を取り上げています。
もちろんそこには放送中止になった理由が書かれていて、政界・財界・労組・市民団体・スポンサーなどからの圧力や、「やらせ」の発覚、不謹慎など色々あります。
ところが、「数字(視聴率)が取れないから打ち切り」というのは案外少ない。ざっと見た限りではせいぜいP45に『駆け込みビル7号室』が「目標視聴率達成できず」で打ち切ったというケースが目に付くくらいですかね。
視聴率が低迷して打ち切りになった番組なら山のようにあるはずなんだが…ひょっとしたら、あまりに多すぎるので話題になりにくいといった理由で省略したんじゃないでしょうか。
ところで、「国民の政治意識公表せず ◎1966年3月30日/NHK」(P18)の世論調査で、こんなものがありました。
<日本の安全と独立について>アメリカとの同盟支持27%、非武装中立42%、武装中立14%、わからない17%(P18)
今ではすっかり死語となってしまった非武装中立。これを支持する国民が42%もいたとは時代を感じさせますなあ。
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