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丸亭素人「化物屋敷」

あらすじ…田舎の借家に引っ越したら夜な夜な怪異が起こるでござる。

 ストーリーはよくあるホラーもので、これといって目新しいものではありません。
 ただ、「木武留商会(きぶるしょうかい)」など妙にバタ臭い名前が出てくるなと思っていたら、巻末の解説によると本作は丸亭素人の訳したもので、原作は不明とのこと。推測するに、木武留商会は原作に登場する名称をもじったものでしょう。
 そこで、本作に登場する人物名や地名などが、原作では何だったのか推測してみることにします。ただ、肝心の原作が不明なので確かめようがありませんが…。

瀬川浅治(せがわあさじ)→アーサー・セーガン
竜動(ろんどん)→ロンドン
桃洲村(ももすむら)→モース村
宇井川(ういがわ)→ウィー川
木武留商会(きぶるしょうかい)→キーブル商会

 とまあ、こんなもんですかね。ちなみに池尻やお善、栗田さん森川さん等は、しっくり来るのが思い浮かびませんでした。

【参考文献】
『傑作短篇集 明治探偵冒険小説集4 露伴から谷崎まで』筑摩書房

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