エイヴラム・デイヴィッドスン「エステルはどこ?」
あらすじ…西インド諸島出身の家政婦クイーン・エステルは、ブードゥー教の魔術を使って、口やかましい雇い主の夫人を殺す。
エステルはシガレットケースの中にダッピー(※)なるものを入れています。どうやらこれが、彼女の使い魔のようです。
日本には行者が管(くだ)の中に管狐(くだぎつね)を入れて使役するという話がありますが、それと似ているといえば似ていますな。
※本書の説明文によると、ダッピーとは「西インド諸島に伝えられる幽霊の魂、死者にとりついた魂」(P78)とのこと。
【参考文献】
仁賀克雄・編『幻想と怪奇 おれの夢の女』早川書房
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