正宗白鳥「本能寺の信長」
あらすじ…作者(正宗白鳥)は京都見物を終えた後、本能寺に逗留する織田信長を想像してみる。
森乱丸が織田信長に長々とおべっかを使っているあたりから違和感が続きました。まあ、正宗白鳥版の織田信長はケツの穴が小さいんでしょう。
それはさておき、作者は本能寺の見物を希望したものの中止し、せいぜい本能寺の塀を一瞥した(P13)だけとなっています。
そういえば私も京都観光の折に本能寺の門前を通り過ぎたことがありますな。なぜ通り過ぎたのかというと、あの本能寺は「本能寺の変」で焼亡した後に別の場所に再建されたもので、今ではただの小さな寺(京都では珍しくもない!)に見えてしまい、行く気がさらさらなくなってしまった次第。
行けばよかったかなあ…いや、私の記憶が確かならば拝観料を取られるはずだから、その拝観料を払うに足るものがその寺にあるのだろうかと考えると…他に行くところがなくなったら行ってもいいかな。
【参考文献】
新潮社編『歴史小説の世紀 天の巻』新潮社
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