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堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』東京書籍

 歴女の視点で日本史を把えたもの。
 ヤマトタケルは「元祖冷血美男子」(P18)、源義経は「軍事的な天才で、頼朝を尊敬し慕っていたブラコン」(P70)、坂本竜馬は「不思議ちゃん」(P168)など、そういう風に見えるのかと面白く思えるところがあります。
 そして、乙女の視点として欠くべからざる(?)ものが恋愛とBL(ボーイズラブ)。
 「第六章 江戸時代」では庶民の恋愛事情や若衆・陰間・花魁、そして大奥での将軍と御台所の夫婦仲などを取り上げていますし、P125には伊達正宗が片倉重綱(後の片倉重長)にチューするイラストが載っていますし、P129で徳川家光が「余は男狂いじゃあ!!」と叫ぶし、他にも…いや、このくらいにしておきましょう。
 ともかくも、本書はお堅い歴史書とは違って、かなり軟らかい作りになっているので、肩の力を抜いて読むことができます。

【参考文献】
堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』東京書籍

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