那須正幹「まぼろしの町」
あらすじ…中学生の少年がふとしたきっかけで10年前に自分が住んでいた地へ行く。
主人公の少年が「まぼろしの町」にトリップしています。
移動手段に使われた「バスには、ほかに乗客はいなかった」(P166)とあるし、着いたら着いたで「ねこの子一ぴき見あたらない」(P166)、しかも子供たちの歌声は聞こえてくるけどこれも見当たらない(P168)など、非実在感をプンプンと匂わせています。
ともあれ、帰ってくることができてよかったですね。あの時に子供と一緒に家に入っていたらと思うと…。
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