社団法人日本建設業連合会『2011建設業ハンドブック』
エコプロダクツで入手しました。
中を見てみると棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなど、表やグラフのオンパレードで、解説文は申し訳程度に添えてあるだけです。これは読み物というより資料ですな。
とはいえ、資料を見て分析・評論したりはできます。
例えばP2-3の「主要指標の推移」をチェックしてみます。GDPや建設投資額、大手建設会社・建設工事受注総額などのデータが2002年度から2010年度にかけてずらっと並べられているのですが、伸び率の数値のところに▲の表記がたくさんあります。寧ろ▲がない方を探すのが難しいくらいで、建設業就業者数に至ってはずっと▲が付いています。
この▲とはマイナスの意味であり、従って▲だらけのこの表は、建設業が没落し続けていることを示しています。没落という表現が不穏当だというのなら縮小傾向にある、と言い換えてもいい。
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