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山田風太郎「黄色い下宿人」

あらすじ…シャーロック・ホームズはクレイグ博士から依頼を受ける。隣に住む金持ちの老人が失踪したという。ホームズはワトスンを連れてクレイグ博士のところへ行くが、そこには黄色い日本人がいて挙動不審だった。

 山田風太郎が書いたホームズ・パスティーシュ。
 ここに登場する日本人の正体については明かさない方がいいですかね。あ、でも、ヒントだけは言っても差し支えないでしょう。

「いや、よくきて下さった。これは日本人の留学生で、ジューブジューブ氏――」
「え?」
「ジューブジューブ――棗さ、まだ未熟で黄色いが」
(P239)

 この時代にロンドンに留学していて、「なつめ」という日本人といえば…。そういえば私は以前、このジューブジューブ氏がロンドン留学時のことを書いた文章を読んだ記憶がありますな。たしかロンドン塔を見物して種々の幻(亡霊)を見るという趣でしたっけ。

 さて、この「黄色い下宿人」という作品自体の出来についても述べておくと、最後にジューブジューブ氏が活躍しすぎるきらいはあるけれど、なかなか上手に仕上げているなという印象を受けます。ホームズ・パスティーシュの中には「いくら何でもその設定には無理があるだろ」という作品もありますが、本作にはそういったところが(少なくとも私の目には)見受けられませんでした。

【参考文献】
山田風太郎『奇想小説集』講談社

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