江戸川乱歩「かいじん二十めんそう」(たのしい二年生版)
あらすじ…二十面相が黄金の仮面を着けて登場。石むらさんの絵を盗もうとする。
このレビュー記事では江戸川乱歩作品の『黄金仮面』に登場する黄金仮面の正体について言及しています。ご注意ください。
黄金仮面の正体はアルセーヌ・ルパンですが、そもそも二十面相は作者(乱歩)が少年ルパンものをやりたくて創造したキャラクターだから、二十面相はルパンの属性を濃厚に受け継いでいるし、ルパンの手口を真似ることも珍しくない。
だから二十面相が黄金仮面をかぶってもおかしくないのですが、この作品の中で仮面があんまり活かされていないのは残念なところです。例えば部下にも黄金仮面をかぶせて瞬間移動したように見せかけるとか、色々やりようがあったんじゃないでしょうか。
【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第21巻 ふしぎな人』光文社
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