城昌幸「人花」
あらすじ…園芸マニアの友人が巨大人食い花に自分の身を食わせて死ぬ。私は亡友の遺言に従ってその人食い花の世話をし続けるが…。
友人の遺書は格調高い擬古文になっているのですが、人食い花の中で自分の全身を溶かしながら書いていることを思い合わせると、その文体がかえって異常性を際立たせているように感じられます。
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