江戸川乱歩「ふしぎな人」
あらすじ…古い西洋館に住む林さんが、隣家の子供(たけし君ときみ子ちゃん)と遊んでいると、明智小五郎と小林少年が警官隊をひきつれてやってくる。実は、林さんは怪人二十面相だったのだ!
明智探偵がどうやって二十面相がいる西洋館を突き止めたのかとか、たけし君の父親が二十面相に捕らわれていたのにいつのまにか帰ってきている(救出されたとの記述なし)とか、そもそも宝石を盗み出すのに西洋館のみならず潜航艇やヘリコプターを用意しておくなど「そこまでやったら赤字だろ」といったツッコミどころがあります。
もしも自分が子供の頃に読んだら、注意力散漫で見逃していたかもしれませんが、大人になった今ではユルい具合が目につきます。
【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第21巻 ふしぎな人』光文社
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