和田竜『小太郎の左腕』小学館
あらすじ…1556年。少年・小太郎はシモ=ヘイヘ並みの凄腕スナイパーだった! 戸沢家と児玉家が争う中、戸沢家の林半右衛門はその少年を合戦に参加させるべく…。
『のぼうの城』は巻末に参考文献の数々が列記してあり、史実を基に書いているのがわかるのですが、今作『小太郎の左腕』はフィクションとなっています。そういえば物語の舞台となる場所がどこの国なのかも明らかにされていなかったような気がしますな。
ちなみにインターネットで調べてみると、戸沢氏という戦国大名が東北地方に実在していたことがわかりました。しかもこの戸沢氏は本作と同様、国人から戦国大名になっています。
だとすると、物語の舞台も大体そのあたりじゃないかと思いながら読み進めてみるといいかもしれません。
【参考文献】
和田竜『小太郎の左腕』小学館
【関連記事】
・和田竜『のぼうの城』
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