江戸川乱歩「怪人と少年探偵」
あらすじ…デパートで、人形に化けた泥棒が宝石を盗む事件が発生。その三日後、井上一郎とポケット小僧が少女誘拐の現場を目撃する。
犯人は例によって例のごとくなのですが、明智小五郎が犯人の正体を言い当てた後、
それを聞くと、へやの中は、シーンとしずまりかえってしまいました。野村さんも、小林少年もあっけにとられて、身うごきもせず、明知探偵の顔を、みつめているのです。(P192)
とあります。しかし、誘拐された少女の父親である野村さんはともかくとして、小林少年はとっくに気付いていなくてはならないはずです。変装の名人で、しかも子供相手に恐ろしい仕掛けを繰り出す泥棒となると、小林少年もよく知っているアイツしかしませんからねえ。
« 江戸川乱歩「おれは二十面相だ!!」 | トップページ | 小川一水「アリスマ王の愛した魔物」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 浅田次郎「ひなまつり」(2018.07.14)
- コナン・ドイル『バスカヴィル家の犬』新潮社(2011.11.30)
- 浅田次郎「薔薇盗人」(2018.07.15)
- 浅田次郎「佳人」(2018.07.13)
- 浅田次郎「奈落」(2018.07.12)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/277935/44233002
この記事へのトラックバック一覧です: 江戸川乱歩「怪人と少年探偵」:
コメント