エンド・オブ・オール・ウォーズ(2001年、アメリカ)
監督:デビッド・L・カニンガム
出演:ロバート・カーライル、キーファー・サザーランド、シアラン・マクメナミン、マーク・ストロング、ジェームズ・コスモ、木村栄、佐生有語
原題:To End All Wars
原作:アーネスト・ゴードン『クワイ河収容所』筑摩書房
備考:2001年トロント国際映画祭正式出品作品
あらすじ…第二次世界大戦下。マクリーン中佐率いるスコットランド部隊は日本軍に捕えられ、捕虜収容所に送られる。そしてそこで、泰緬鉄道の建設に従事することに。マクリーン中佐は口論の末に殺され、副官のキャンベル少佐は脱走計画を企て始める。一方、ゴードン大尉は秘密の大学を開く。
映画の冒頭、スコットランドから勇ましく出陣したと思ったら、次のシーンでは既に日本軍の捕虜になっています。その間の長距離移動や戦闘シーンなどは描写されておりません。そもそもこの映画は収容所が主な部隊なので、そういう余計な箇所は省略しても構わないのですが、特に戦闘シーンが無かったりすると「ははあ、これは予算が無いんだな」と勘繰ってしまいます。
ちなみに、DVDのパッケージに出てくる爆撃は、アメリカ軍が捕虜収容所を爆撃して味方の連合国軍兵士を殺しているところです。戦争映画の見せ場らしい唯一のシーンとはいえ、これを持ってくるとは…。
最後に、ゴードン大尉たちの「秘密の大学」について。なるほど、これは面白いアイデアですな。収容所という閉鎖的な空間で、しかも泰緬鉄道の建設という肉体的にも精神的にも追い込まれる状況下で知的作業が展開される。ガテン系には理解しがたいかもしれませんが、知的好奇心が旺盛な者ならばまたとない楽しみとなるのでしょう。
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