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小川一水「アリスマ王の愛した魔物」

あらすじ…小国の王子で算術マニアの王子アリスマが、算廠なる施設を建てて敵国の侵攻を退け、更に王位について各国を併呑する。

 タイトルの「アリスマ王の愛した魔物」とは、彼につき従う謎の美しい従者のことで、男か女かわからないとのこと。

 それはさておき、今回は本作に登場する「算廠」について少々述べてみたいと思います。

 算廠は計算の殿堂でした。アリスマ王子の下問に応えて、数字を返す機関でした。(P43)

 その中に数多くの人間が入って計算するから、言うなれば人間コンピューターでシミュレーションするといったところでしょうか。物語の舞台はファンタジーの世界だから、電子計算機などというハイカラなものがないかわりに人間が複雑な計算をやってしまうようです。
 でも、計算ミスで致命的な失敗をやらかさなかったとはなあ…。バタフライ効果やカオス理論を考慮すると、どこかで大ポカしていそうなものです。

【参考文献】
大森望・日下三蔵[編]『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』創元社

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