アーサー・コナン・ドイル『回想のシャーロック・ホームズ』創元社
新潮文庫版の『シャーロック・ホームズの思い出』には収録されていなかった(と記憶している)「ライゲートの大地主」(P203-240)について取り上げます。
八七年の春、わが友シャーロック・ホームズ氏は、働きすぎからくる無理がたたって病に倒れ、回復するまでにしばらく時間がかかった。(P203)
と、冒頭でいきなり過労でブッ倒れています。しかも静養先のサリー州ライゲートで殺人事件が起こり、捜査を依頼されています。
どうやら世間は、ホームズに充分な休息を与えちゃくれないようです(たとえ病気でも!)。まあ、過労でダウンするのは問題外だとしても、逆に暇だとホームズはコカインに手を出しちゃうからなあ…。
« 太田隆『シャーロック・ホームズの経済学』青弓社 | トップページ | 江戸川乱歩「サーカスの怪人」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(2)クラレンス公ジョージ(2024.06.02)
コメント