江戸川乱歩「黄金豹」
あらすじ…金色に輝く豹が出没しては宝石や現金が盗まれる事件が発生する。
犯人は例によって例の如し。
で、今回も例によって例の如く、最後は二十面相が捕まってメデタシメデタシとなります。しかしよく読んでみると、盗み出すのに失敗した純金の豹はともかくとして、盗み出すのに成功した宝石や現金は取り返された形跡がありません。
まあ、二十面相が自分の私設美術館に収蔵しないようなもの、例えば普通の宝石などは闇ルートで売り払ってしまっているんでしょうねえ。何しろ二十面相は、大勢の部下を養ったり、仕掛けのあるアジトを拵えたり、新しいコスプレを作ったりと、色々と物入りですからねえ。
【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第19巻 十字路』光文社
【関連記事】
江戸川乱歩(目次)
« サイゼリヤのドリンクバー | トップページ | 江戸川乱歩「天空の魔人」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(2)クラレンス公ジョージ(2024.06.02)
コメント