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稲垣足穂「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」

 「僕ガ比熊山ノ古塚ヲ探検シタノハ」(P87)云々と、仮名の部分は平仮名ではなく片仮名になっています。擬古調を出したかったのかもしれませんが、それにしては現代的な文章になっているのはチグハグな感じがしないでもない。
 さて、本作の元ネタは江戸時代の『稲生物怪録』ですが、よく読んでみると、「氷菓子」(P95)と書いて「アイスキャンデー」とルビを振ったものが稲生邸の近くで売られていたとか。江戸時代にアイスキャンデー?

【参考文献】
紀田順一郎・東雅夫編『日本怪奇小説傑作集3』東京創元社

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