江戸川乱歩「地獄の道化師」
あらすじ…車から落ちた石膏像の中から死体が発見される。
迂闊でした。石膏像の中の女性の死体の顔が潰されていたことに留意すべきでした。どういうことかと説明すればネタバレになってしまうので伏せておきますが、とあるトリックのフラグだということは述べておきます。
それはさておき、巻末の註釈*29~33(P733)は本作の推理パートのツッコミとなっています。時間経過にチグハグなところがあったり、共犯者がすっかり忘れ去られたり、…。
推測するに、こんなことになってしまったのは細かい部分まできちんと設計していなかったからではないでしょうか。まあ、それはそれでツッコミどころになるので結構ですけどね。
【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第13巻 地獄の道化師』光文社
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