キング・コーン 世界を作る魔法の一粒(2007年、アメリカ)
監督:アーロン・ウルフ
出演:イアン・チーニー、カート・エリス、マイケル・ポーラン
原題:King Corn
備考:ドキュメンタリー
あらすじ…大学を卒業したイアンとカートは、甘味料や家畜の飼料など様々なところでトウモロコシが使われていることを知り、アイオワ州で1エーカーの土地を借りてトウモロコシを育ててみることにした。
炭酸飲料に使われるシロッぷはトウモロコシを原料とするコーン・シロップだと聞いて、「まさか」と思いました。というのは、この映画を観た日に、某有名ファストフード店で、某有名コーラを飲んだからです。
その某有名コーラを作っている会社のサイトから原材料をチェックしてみると、砂糖と「果糖ぶどう糖液糖」の名前が。砂糖はサトウキビですが、では後者は? wikiで調べてみると果糖ぶどう糖液糖はジャガイモやトウモロコシなどのでんぷんから作られており、原料は主にトウモロコシだとか。
ということは、あの時に飲んだコーラもトウモロコシからできていたということですか。う~ん、知らなかった。
ところで、本作ではこれ以外にも、農業の大規模化の進行によって中小の農家がやっていけなくなり、農業をやめて他の土地へ去るという問題が出ています。
日本でも国の政策として農業の大規模化が推し進められており(例:企業が農業に進出する際の規制の緩和)、将来日本もこうなる可能性があります。つまり、おじいちゃん、おばあちゃんが自営業でやっている農家がガンガン潰れて行くわけですな。
このドキュメンタリー映画は娯楽性に乏しいのですが、日本人の私でも色々と考えさせてくれる問題点を幾つも提起してくれています。
キング・コーン [DVD] 販売元:紀伊國屋書店 |
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