江戸川乱歩「虎の牙」
あらすじ…少年たちが野球をしていたところへ魔法博士と名乗る怪人物が現われ、マジックの数々を見せる。そして数日後、魔法博士は子供たちを館に集めてマジックショーを披露するが、天野勇一君と共に姿を消してしまう。
魔法博士の正体は例によって例の如くなのですが、明智小五郎をいきなり襲わずに、彼よりも知力・体力の劣る子供から攻めるというのも、いつも(?)の通り。
それはさておき、今回の明智小五郎は病気療養中ということで捜査に乗り出すのは後の方となっています。そのまま床に伏せったままで指示を出してベッド・デテクティブとして活躍するのも悪くはないな…と思いましたが、さっさと回復しやがりました。大冒険の数々で鍛えられているから、回復力も強いんでしょうねえ。
【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第15巻 三角館の恐怖』光文社
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