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江戸川乱歩「怪人二十面相」

あらすじ…実業家の羽柴荘太郎のもとに、怪盗「二十面相」からダイヤモンドを頂戴するという盗みの予告状が届く。折しも羽柴家では、長らく消息不明だった長男が帰還することになっていた。

 いきなりネタバレになってしまいますが、長男の正体特定余裕でした。この程度のトリックなら、江戸川乱歩の初期の探偵物で鍛えられた人間なら容易に看破できます。
 とはいえ、本作は子供向けに書かれてあるので、そんなに難しい手は使えないのでしょう。又、子供向けなので、「一寸法師」や「人間豹」などに見られる、残虐・エログロ描写はありません。

 さて、今回登場するのは、明智小五郎にとっては最大の好敵手ともいうべき、怪人二十面相。明智小五郎は「D坂の殺人事件」以来、様々な事件を解決してきましたが、怪人二十面相は今回が初登場、ついでに少年探偵団も今作で結成されています。江戸川乱歩全集を読んできて、やっと出揃ったな、という感じがします。

【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第10巻 大暗室』光文社

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