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池波正太郎「将軍」

 津久野是重少佐の視点から、旅順攻囲戦の乃木希典を描いた短篇。
 本作の中で乃木将軍は、「流弾に当る機会を願うかのように」(P384)たった一人で前線に行くこと一度ならず。自殺願望はあったのでしょうが、それが叶った大正元年の殉死の件はあっさりと片付けているようです。
 ちなみにステッセル将軍との「水師営の会見」がP399-403に描写されていますが、ネット上を検索してみたら画像がありました。
水師営の会見
 前列向かって右側に座っている、大きな口ひげの持ち主が本篇の主人公・津久野是重少佐です。…ん? 本作ではこんな立派なヒゲのことは書いていませんでしたな。

【参考文献】
池波正太郎『賊将』新潮社

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