ドン・ウィンズロウ「ポーとジョーとぼく」
エドガー・アラン・ポーと似たような道をたどりつつあった高校生カーペンターと、老教師ミス・ガーンハイマーの交流を描いた短篇。
このカーペンター君は、高校2年生なのですが、日常的に飲酒をしているのみならず、二日酔いの状態で登校しています。飲酒はともかく(いけないことだけれど)、二日酔いで授業に出るとは…。まあ、それだけ落ちこぼれていたということなのでしょう。
そんな落第生をミス・ガーンハイマー先生がいかに更生させるかというと…おっと、ここから先は伏せておきましょう。しかしヒントを一つ言っておくと、活字中毒の文学青年であろうとも、所詮は高校生。読み込んでいる文章の絶対量はそれほど多くはないし、それゆえに文学の視野もまだまだ狭いのです。
【参考文献】
スチュアート・M・カミンスキー編『ポーに捧げる20の物語』早川書房
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ポーに捧げる20の物語 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1831) 著者:ピーター・ラヴゼイ,トマス・H・クック,ドン・ウィンズロウ,他 |
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