江戸川乱歩「石榴」
あらすじ…警察官で探偵小説好きの男が、鄙びた温泉旅館で、同じく探偵小説好きの猪股氏と出会い、意気投合する。そんなある日、猪股氏に、かつて自分が扱った「硫酸殺人事件」を語る。
本作の中で語られる「硫酸殺人事件」と、聞き手の猪股氏との間に何らかの関わりがあるという予感を持ちながら読み進めていたら、その予感は当たりました。詳細はネタバレになるので伏せますが、なぜそんな予感を抱いたのかというと、全く無関係ならばわざわざ話中話の形にしなくてもいいからです。
【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第9巻 黒蜥蜴』光文社
江戸川乱歩全集 第9巻 黒蜥蜴 (光文社文庫) 著者:江戸川 乱歩 |
« 池波正太郎「賊将」 | トップページ | 江戸川乱歩「怪人二十面相」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(2)クラレンス公ジョージ(2024.06.02)
コメント