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柴田錬三郎「吸血鬼」

あらすじ…精神病理学者の加田三郎は、ある女性から手紙を受け取る。そこには、加田の親友・野呂俊作が愛妻を失って異常になっている様が綴られていた。加田は直ちに野呂邸へ赴く。

 ネタバレしてもうしわけないのですが、今作では吸血鬼のせいにされています。もちろんこれは正常な判断力を失った野呂俊作だから通用したことです。例えば、

 「ぼ、ぼくの、心臓を、……何か、鋭い、メスで、なんども、なんどもつき刺したんだ」(P265)

 と俊作は言っていますが、それなら胸に傷痕が付いているはずで、ちょっと冷静に考えればそれが無いことなどすぐに看破できます。というより、心臓を刺されたら死んでしまいます。

【参考文献】
東雅夫=編『血と薔薇の誘う夜に 吸血鬼ホラー傑作選』角川書店

血と薔薇の誘う夜に―吸血鬼ホラー傑作選 (角川ホラー文庫)
Book
血と薔薇の誘う夜に―吸血鬼ホラー傑作選 (角川ホラー文庫)
販売元 角川書店
定価(税込) ¥ 660

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