ブライアン・フリーマントル『シャーロック・ホームズの息子(上)』新潮社
あらすじ…第一次世界大戦直前。シャーロック・ホームズの息子セバスチャン・ホームズは、ドイツと接触して莫大な利益を得ようと目論むアメリカ実業家の秘密結社を突き止めるべく、単身渡米する。
一応、ホームズ・パスティーシュ(シャーロック・ホームズの二次創作)ですが、推理小説というよりもスパイ小説です。それから、シャーロック・ホームズ(とワトスン)も登場しますが、主役は寧ろセバスチャンの方であり、セバスチャンの活躍を中心に描かれます。
尚、スパイ小説といっても、ジェームズ・ボンドのようにド派手なアクションがあるわけではなく(少なくとも上巻では)、腹の底が知れない連中を相手にしての腹の探り合いが続きます。こういうやり取りは緊迫感がありますが、これが続くとなると胃もたれがしてきますな。
« 宮地佐一郎『長宗我部元親』学陽書房 | トップページ | ブライアン・フリーマントル『シャーロック・ホームズの息子(下)』新潮社 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(2)クラレンス公ジョージ(2024.06.02)
« 宮地佐一郎『長宗我部元親』学陽書房 | トップページ | ブライアン・フリーマントル『シャーロック・ホームズの息子(下)』新潮社 »
コメント