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佐藤優『この国を動かす者へ』徳間書店

 雑誌『アサヒ芸能』に連載のコラムをまとめたもの。
 飲酒運転で人を殺したにもかかわらず停職1ヶ月で済んだ岡本治男駐ドミニカ大使(P104)や、ロシア大使館の7000万円のムダ(P152)など外務省の不祥事を暴き立てるのみならず、民主党や自民党などにも色々と言っています。
 例えば…

 筆者は、自民党、民主党の双方に知り合いの国会議員がいる。人間的に好感を持ち、尊敬している政治家もいる。ただし、政党になると、自民党が「うんこ味のカレー」で民主党が「カレー味のうんこ」なので、どちらかを選べと言われても悩んでしまうのだ。(P24)

 前半で「人間的に好感を持ち、尊敬している政治家もいる」と持ち上げておいて(ただしこの場ではそれが誰だか言わない)、後半で落としています。これを読んだ民主党・自民党の国会議員は、前半で持ち上げられたのは自分かもしれないと思い、後半の批判に対する反発が鈍ってしまう…わけないか。
 いずれにせよ、選挙になったら「究極の選択」を国民はしなければならないし、選択した以上はそれに対する責任も持たないといけない。私も国民の一人として大いに悩むことになりそうです。

この国を動かす者へ Book この国を動かす者へ

著者:佐藤優
販売元:徳間書店
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