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海野十三「爬虫館事件」

あらすじ…私立探偵の穂村荘六は、動物園の園長失踪事件を調査する。

 読み終わって気付いたことを一つ。タイトルで既に犯行現場をバラしていますな。
 捜査の途中までは、園長が最後に目撃されたのがそこだということぐらいしかわかっておらず、それだけならばわざわざ「爬虫館事件」と名付けるのはあまりに不自然。だとすれば、それ相応の理由があるに違いない。その理由とは、その場所が今回事件と深く関わっているということ、つまりそこが犯行現場である可能性がきわめて高い、と推理できます。
 そして爬虫館が犯行現場ならば、犯人もおのずと限られてきます。…と、ここから先は伏せておきます。これ以上読みたい方は本作をお読みください。

【参考文献】
『新青年傑作選 爬虫館事件』角川書店

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