中野京子『残酷な王と悲しみの王妃』集英社
メアリー・スチュアート(スコットランド女王)、マルガリータ・テレサ(レオポルト1世妃)、イワン雷帝の七人の妃、ゾフィア・ドロテア(ジョージ1世妃)、アン・ブーリン(ヘンリー8世妃)といった王妃たちを取り上げたもの。
『怖い絵』の著者だけあって絵が豊富に引用されており、例えば表紙のデザインに用いられている『ラス・メニーナス』(ベラスケス画)の中心の幼女は、第二章の主人公マルガリータ・テレサだということがわかります。
ちなみに、著者は「はじめに」の最後で「王妃という仕事は、実に全く大変なものなのだ」(P2)と述べています。たしかに彼女たちの末路を見るだけでも大変さがわかります。
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残酷な王と悲しみの王妃 著者:中野 京子 |
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