柴田錬三郎「赤い怪盗」
あらすじ…深夜、ホームズは「赤い悪魔」と名乗る拳銃強盗を追いかけていたが、見失ってしまう。どうやら強盗は小さな花屋に入って行ったようだが…。
日本の有名な時代小説家が書いた、児童向けホームズもの。
犯人の正体特定余裕でした。まあ、子供向けに書かれたものですので、推理の難易度は低い。
それはさておき、ホームズが仕掛けた罠によって、中学生と小学生の兄妹を命の危険にさらしてしまったのは感心しませんな。
賢明な名探偵ならば、「緋色の研究」の時のように犯人を自室におびきよせて逮捕した方がいいでしょう。犯人は○○○○○(ネタバレになるので伏せます)を表の顔として持っているのだから、それを利用して花を届けさせるとか何とかすればいいのです。
【参考文献】
北原尚彦・編『日本版シャーロック・ホームズの災難』論創社
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日本版 シャーロック・ホームズの災難 著者:柴田 錬三郎 |
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