恐怖のスケベおばさん
某ローカルテレビ局で、下ネタを連発するオバサンがいる。番組内で自分のことを「スケベおばさん」と言ってました。それは岩井志麻子という作家で、映画化もされた『ぼっけえ、きょうてえ』の作者とのこと。
少々興味を覚えたので、この人の作品を読むことに。最初は根気のいる長編ではなく、短篇から入るのがよかろうと思ったので、短篇集『魔羅節』(新潮文庫)を手にとって読んでみました。
本書収録の作品は「乞食柱」「魔羅節」「きちがい日和」「おめこ電球」「金玉娘」「支那艶情」「淫売監獄」「片輪車」と、タイトルからしてすごいのですが、中身も危険です。エロい、そして怖い。例えば「乞食柱(ほいとばしら)」では重度の身体障害を負った処女の巫女が若いホームレスに強制フェ○チオされる話だし、…と、今回はここまでにしておきます。
いやあ、怖い怖い。ということで、こんな怖い話を書く作者を「恐怖のスケベおばさん」と呼ばせていただきます。
![]() |
岩井志麻子/魔羅節 販売元:HMVジャパン HMVジャパンで詳細を確認する |
« FictionJunction「stone cold」 | トップページ | 横溝正史「面影双紙」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 樋口一葉「この子」(2023.05.16)
- 樋口一葉「わかれ道」(2023.05.15)
- 樋口一葉「うつせみ」(2023.05.14)
- 樋口一葉「ゆく雲」(2023.05.13)
- 樋口一葉「大つごもり」(2023.05.12)
コメント