稲垣足穂「黒い箱」
あらすじ…シャーロック・ホームズが黒い小箱を開ける。
わずか11行の短い作品です。下手したら、こちらのレビューの方が長くなってしまうくらいです。
さて、この作品ではホームズは色々やってついに小箱を開けることに成功するのですが、別にホームズでなければならない必然性はそこにはありません。というより、名推理を展開する時間も与えられずに終わってしまっています。
まあ、ファンならばこの後の展開を想像してみることですな。例えば、箱の中に何もないのならば、箱の方にこそ手がかりがある、といったように。
【参考文献】
北原尚彦・編『日本版シャーロック・ホームズの災難』論創社
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日本版 シャーロック・ホームズの災難 著者:柴田 錬三郎 |
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