荒俣宏「盗まれたカキエモンの謎」
あらすじ…1896年のロンドン。大英博物館で、柿右衛門の陶器が大量に盗まれる事件が発生。シャーロック・ホームズと南方熊楠が競うように解決に乗り出す。
水木しげるのマンガで「アリャマタ・コリャマタ」という妖怪のモデルになった荒俣宏の手になるホームズ・パスティーシュ(シャーロック・ホームズの二次創作)。
「クマ、クマ、オーッ、ソコニイマシタカ!」
「熊、熊って、気易く呼びすてにするなってことよ。狩人が聞いたら、鉄砲かつぎだすわな」(と流暢な英語で)(P54)
このダグラスと熊楠の会話で脱力しました。でも、推理の内容は短いながらも本格的です。
【参考文献】
北原尚彦・編『日本版シャーロック・ホームズの災難』論創社
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日本版 シャーロック・ホームズの災難 著者:柴田 錬三郎 |
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