Hermes Angels no.180
幸福の科学が発行している子供向け小冊子。近所の図書館のリサイクル本コーナーで発見、ネタ探しになるかもしれないと思い、入手しました。
さて、冒頭のP1-8では教祖(大川隆法総裁)の法話が載っているあたり、さすがは宗教団体です。子供向けだろうと、六次元・七次元の話をされています。ちなみにここで言う六次元とか七次元というのは、科学の世界で使われる概念とは異なるようでして、どうも天国の階層を指すようです。
天国に階層なんてあるんかい、などと思うかもしれませんが、仏教では九天といって天界が九つの階層に分かれているし、キリスト教では例えばダンテ『神曲』で描かれる天国も階層構造になっていたりします。
私は幸福の科学の信者ではないし、神学に深入りする気もないので、詳しく知りたい方はご自分でお調べ下さい。
又、P44-45の「スペースワールド探検隊」ではハッブル宇宙望遠鏡を取り上げ、ハッブルが撮影した天体の写真を掲載しています。おお、こちらは科学的だ。
ちなみに、その中の1コーナー「佐鳥教授の宇宙講座」にちょっと注目。北海道工業大学教授の佐鳥新教授曰く、
私の小学生時代からの夢は宇宙を自由に移動することのできる「スペースワープの技術」を実現すること。2004年に私は、近未来で「霊界センサー」と呼ばれる計測器、次世代画像センサーを開発したんだ。まだまだ夢に向かって進んでいくよ。(P45)
ワープ自体はSFの世界では珍しくないから、それが科学少年の心をとらえて「自分が作ってやろう」と思うのは不思議ではありません。しかしその次の霊界センサーとは…? しかも「近未来で」呼ばれるってことは、現時点では別の呼称ってことですか?
いえ、別にいいんですよ、霊界センサーでも。問題なのは、それが科学的要件(例えば再現性とか)を満たしているのかどうか。
しかしいずれにせよ、この短い文章だけからではよくわからないので、これ以上は止めておきます。
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