エリック・アンブラー「エメラルド色の空」
あらすじ…亡命チェコ人のジャン・チサール博士がロンドン警視庁のマーサー副総監のもとを訪れ、ブロック・パーク事件の真相を解き明かす。
こんなところに埋もれた名探偵がいたのか…と思いましたが、P90の著者紹介によるとチサール博士シリーズは本作を含めてたったの6篇。しかも著者のアンブラーはスパイ小説の方面で有名らしい。…なるほど、これならチサール博士の知名度が低くて当然か。
さて、今作では被害者の腎臓から砒素が発見されていますが、そこからさらにサルヴァルサンや亜砒酸ナトリウム、亜砒酸銅なんて名前が出てくると、化学の知識に乏しい私にはお手上げです。
【参考文献】
早川書房編集部・編『天外消失<世界短篇傑作集>』早川書房
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天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819) 著者:クレイトン・ロースン,フレドリック・ブラウン,ジョン・D・マクドナルド,ジョルジュ・シムノン,他 |
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