ポール・アンダースン「火星のダイヤモンド」
あらすじ…地球から火星に輸送中のダイヤモンドが突如として消えた。グレグ警部は火星人の私立探偵シァロックに調査を依頼する。
この火星人シァロック、どう見てもモデルはシャーロック・ホームズです。例えば彼の部屋の描写の中で、「一ヵ所に、彼の愛国心をあらわして、現在の女王陛下をあらわす浮彫像が、弾痕で射ち出されてある」(P276)というのは、シャーロック・ホームズがピストルの弾痕で作ったヴィクトリア女王のイニシャル“V.R.”に対するリスペクトでしょうな。
他にも色々とありますが、シャーロッキアンたちにそれらを探し出す楽しみを残しておきます。
【参考文献】
早川書房編集部・編『天外消失<世界短篇傑作集>』早川書房
天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819) 著者:クレイトン・ロースン,フレドリック・ブラウン,ジョン・D・マクドナルド,ジョルジュ・シムノン,他 |
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