ニール・ドグラース・タイソン『かくして冥王星は降格された 太陽系第9番惑星をめぐる論争のすべて』早川書房
冥王星が発見され、その冥王星がアメリカ人の心にいかに根付き、そして冥王星が惑星か否かという論争の末、ついに準惑星(矮惑星)に「降格」された経緯を綴ったもの。
論争について言えば、8歳や9歳の子供の手紙などが引用されており、学者のみならず子供たちをも巻き込んだ形になっていることがわかります。まあ、子供たちの言葉は稚拙で学問的とは呼べないものですので、こちらは目の保養程度に捉えておいたほうがいいでしょう。
それにしても、だ。日本にいる私なんぞは、冥王星降格の報に接した時、「ああそうか」と思っただけでさしたる深い印象は残っていません。一方、アメリカではこんなに喧々囂々とやりあっていたわけですが、ここまで論争をしていたとは知りませんでした。
ぶっちゃけて言うと、私はこの論争にさして興味があるわけではないし、もしも興味を持つとしたらそれは宇宙のロマン的な何かでしょう。たとえ分類が変わろうとも、冥王星は冥王星であり、依然として神秘的な存在なのですから。
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かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて 著者:ニール・ドグラース タイソン |
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