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アーサー・ウイリアムズ「この手で人を殺してから」

あらすじ…南アフリカ。養鶏場を営むウイリアムズのもとに、自分を捨てた元婚約者のスーズンが転がり込んでくる。自分の生活をかき乱されると危惧したウイリアムズはスーズンを殺し、死体を処理して何食わぬ生活を送る。とそこへ、警察が捜査にやって来る。

 舞台は南アフリカですが、話の内容はアメリカでもイギリスでも、田舎の養鶏場があるところならどこでも起こりうる。
 そして、本作で重要な要素となっている死体の処理についても、どこでも問題になります(ここではどうやって処理したのかはネタバレになるので伏せます)。例えばマンションの一室から異臭がするので調べてみたら腐乱死体が見つかったといったことがあるように、死体を放ったらかしにするわけにもいかない。また、運ぶにしても誰かに目撃されてはまずいし、殺害現場に痕跡を一切残してはいけない(ルミノール反応すらも!)、そして死体を誰にも発見されない工夫も凝らさないといけない。厄介なもんですなあ。

【参考文献】
早川書房編集部・編『天外消失<世界短篇傑作集>』早川書房

天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819) Book 天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819)

著者:クレイトン・ロースン,フレドリック・ブラウン,ジョン・D・マクドナルド,ジョルジュ・シムノン,他
販売元:早川書房
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