塩野七生・文、水田秀穂・絵『漁夫マルコの見た夢』ポプラ社
この絵本のあらすじを簡単に説明すると、田舎から都会に出てきた青年が、お金持ちのマダムと楽しい一夜を過ごし、最後はお小遣いを貰って帰る、というものです。
出会い系のスパムメールにこれと似たような話がありますな。寂しい人妻とセッ○スするだけで数万円もらえるとかいうやつです。
そう考えると、舞台はヴェネツィアで時は謝肉祭という設定が飾りとなっているだけで、基本部分はスパムメールの与太話とあまり変わりがないんだなと言えます。
え? そんなこと言われたら、本書のロマンチックさが台無しだって? すいませんねえ、私は漁夫マルコほどウブじゃないもんで。
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