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江戸川乱歩「疑惑」

あらすじ…酒乱の父親が何者かに殺される。犯人はどうやら家族の者らしい。母親、長男、次男、妹が相互に疑いを抱きながら日を送る。

 次男とその友人の会話だけで話が進行します。会話体のみの構成にすることによって、次男と友人が意識・認識しえないことは一切出てこず、それが読み手の推理を困難なものにしています。探偵するならば、できる限り関係者全員の事情聴取をしておくべきだからです。
 詳細はネタバレになるので伏せますが、フロイトの精神分析学を取り入れて、無意識の殺人を展開しています。ただし、作者はこの出来に不満なようで、「作者解説」で「意あって力足らぬ作品である」(P604)と評しています。
 確かにこの作品で大きく扱われているのは、タイトルに「疑惑」とある通り、家族内での殺人疑惑であり、精神分析は最後の謎解きの段になってようやく登場する始末。精神分析が殺人疑惑の陰に隠れてしまったようです。

【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者』光文社

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