江戸川乱歩「日記帳」
あらすじ…病死した弟の日記帳を読んでいると、弟が遠縁の北川雪枝と文通していたことを知る。弟の手文庫の中から、雪枝から届いた絵葉書を見つけるが…。
弟さん、かわいそうに。日記を読まれるだけでも恥ずかしいのに、こんな「探偵癖」(P350)のある兄貴を持ってしまったばかりに、秘密の恋を曝露されています。
やはり、死ぬと決まったらこういう恥ずかしい証拠は隠滅しておかないといけないんでしょうねえ。私も、いよいよ駄目だとわかったら、パソコンの中の道徳的によろしくない動画・画像を抹消しておかねば…。
【参考文献】
『江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者』光文社
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