春山昇華『サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉』宝島社
2007年に世界の金融市場を揺さぶったサブプライムローン問題(サブプライム問題)を解説したもの。
住宅バブルですか…。日本では90年代に土地バブルが弾けたという経験があるので、アメリカの住宅バブルの狂躁具合がある程度わかります。
もちろん本書でも、バブルを経験した日本人読者向けに、そこかしこで日本のバブルを引き合いに出しています。アメリカ人と日本人の国民性の違い(P28)や、ローンの証券化(P62)など、異なる点もあるので一緒くたにするわけにはいきませんが、それでも理解の取っ掛かりとしては悪くない。
ところで、私は本書を読む前に、マイケル・ムーア監督の映画「キャピタリズム」を観ました。う~ん、このドキュメンタリー映画を視聴する前に本書を読んでおけばよかったかもしれません。
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サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254) 著者:春山 昇華 |
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